コーヒー用語辞典

ITC(国連)グルメコーヒー開発プロジェクト

ITC(国連)の基金とICO(国際コーヒー機構)の協力のもと世界のコーヒー生産国政府が、味と香りと後口の甘さのある高品質なコーヒーを生産するため、1997年からその土地に合った在来種(主にティピカ・ブルボン系統種)を栽培し、生産方法を開発し、発展途上生産国の経済的自立を促進するために進められた特別な国際プロジェクトのこと。

ICO(国際コーヒー機構)

国際コーヒー機関ICO(International Coffee Organization)は、国際コーヒー協定ICA(International Coffee Agreement)の運営を管理するための機構である。

国際コーヒー協定は1950年前後にみられた世界的コーヒー需要の回復に伴う価格上昇を背景として、中南米における伝統的な生産国は勿論のこと、コーヒー生産新興勢力であるアフリカ諸国を含めて増産、新規植付けが競って実施され、その結果1957年以降一方的な過剰供給現象を招来し、価格の低落をきたし、 1960年には30セント台まで下落、このため生産国の外貨収入に大きな影響を与える結果となり、経済的のみならず、政治社会的にも深刻な問題となった。

このため各生産国は輸出協定の実施に踏み切ったものの、世界のコーヒー需要を上回る膨大な過剰在庫と過剰生産は生産国のみの努力では事態の解決に至らず、消費国の協力参加による商品協定の結成が強く求められた。既にワシントンのコーヒー研究会が作成していた協定草案を土台にして、ニューヨークの国連本部を舞台に国際交渉が繰り広げられた結果、価格安定メカニズムとしての輸出割当制度(経済条項)を持つ国際商品協定として1962年9月に「1962年の国際コーヒー協定」の成立がみられるに至った。日本は1964年から加盟。ICOは1963年に発足した。 輸出割当制度は1989年以降、停止・削除されているが、ICAのもとでICOは世界のコーヒーに関する統計の整備等様々な課題について協議を続けている。

引用:全日本コーヒー協会様サイトより

ICA(国際コーヒー協定)

コーヒーの世界的な需要と供給のバランスを図ることにより、消費者(消費国)にとっては公正で、生産者(生産国)にとって採算のとれる水準にコーヒー価格を安定させることを目的とした国際商品協定のこと。

GF(ガス置換包装)

密封包装内の空気を不活性ガス(窒素,二酸化炭素)と置換することにより酸素濃度を低下させ、酸素による品質劣化を防止、抑制する包装技術または包装形態をいう。

FD(フリーズドライ)

インスタントコーヒーの製造方法のひとつ。濃縮のコーヒー液を40-50℃で急速凍結した後、低圧下(高度の真空状態)に置き、氷結した結晶に加速度的に常温程度の温度を加えながら乾燥させる製法。

AP(アロマパック)

包装内で発生する炭酸ガスを外部に放出し、外気の侵入を防止する特殊バルブ(フレッシュバルブ)付きの包装形態のこと。

AB(Aseptic brick)パック

内容物と容器を別々に殺菌し、無菌状態のなかで充填・密封する包装技術のこと。 内容物を超高温で短時間殺菌しているため、加熱による製造中の品質劣化が少ないのが特徴。 また、完全に殺菌されているので、長期間の常温流通が可能である。

ロブスタ種

原産地はアフリカのコンゴ。適応性が強く、栽培しやすい低地向きのコーヒー。樹高さはリベリカ種より小さく、アラビカ種と同じくらい。果実はやや小さい。世界全生産量の20-30パーセントを占める。 ほとんどがインスタントコーヒー、缶コーヒーの原料。

[関連記事] コーヒー豆の三大原種の特徴